明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、つつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
平成29年(2017年)をスタートするにあたり、昨年の振り返りと
今年の抱負を述べさせていただきます。
まず、昨年は4月には八重山支部創立55周年記念公演、12月には九州支部創立5周年記念公演の二つの支部の周年記念事業に賛助出演いたしました。関東支部からは、八重山支部公演に6名、九州支部公演に3名が参加し、
少しばかりの花を添えることができました。
八重山支部公演の幕開け斉唱では、150名もの参加者が集まり、
会場となった石垣市民大ホールいっぱいの大斉唱となりました。
沖縄本部からの多くの参加者とともに、私たちもその中の一員となれたことを
大変うれしく思いました。
一方、九州支部公演は、4月の熊本地震の影響を心配しましたが、
熊本県山鹿市の八千代座で見事な演目を披露されました。
明治時代からの伝統を守る八千代座の舞台は歴史が醸し出す趣があり、
その中で歌う機会を得たことに格別な喜びを感じました。
また、九州支部にも魅力あふれる若い歌い手たちが出てきていることを
直に感じることができました。とても創立5周年とは思えない、堂々たる公演でした。
これら二つの支部公演に参加し、また沖縄本島以外の会員が
頑張っている姿を間近に拝見したことから、
私たち関東支部も、なお一層の努力が必要であることを実感いたしました。
さて、今年は、師範・教師を中心とした研修会を発足します。
本研修会では、長年にわたり沖縄県立芸術大学で研究されてきている
屋嘉比工工四復元曲や、普段の稽古ではなかなか取り上げられない名曲に挑戦します。
また、歌詞の背景を知り、曲への理解を深めるために、琉歌の勉強もあわせて行う予定です。
来年2018年1月14日(日)には、東京・葛飾区のかつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホールで、
「第八回琉球古典音楽の会 ~琉球古典音楽野村流保存会関東支部 創立四十周年記念公演~」
を開催します。本公演では、日ごろの研鑽の成果はもとより、
今年から始まる支部研修会の成果を演目のひとつとして、皆様にご披露いたします。
本年も、琉球古典音楽野村流保存会関東支部は、一歩ずつ着実に歩みを進めてまいります。
ぜひとも皆様方のご支援、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
2017年1月1日
琉球古典音楽野村流保存会関東支部
支部長 小西 睦子